◇里山の自然にかこまれた水辺の広場「佐久間ダム」
佐久間ダムは、佐久間川下流域にある鋸南町佐久間地区、勝山地区の255haの耕地をうるおすかんがい用のダムとして建設されたものです。この下流域の農地は、昭和51年より17年間の歳月をかけ、ほ場整備事業が行われ、区画整理とともに用水路、排水路、農道などが整備され近代的な耕地に生まれ変わっています。 佐久間川の上流を堰き止めてつくられた佐久間ダムも、昭和52年に着工し、平成4年に完成をしました。谷川を堰き止めるような形でつくられたダムの堤は、高さ25m幅186m、満水時には面積16.4ha、貯水量は127万tにもなります。下流域の農耕地を潤し、安定した農業経営に大きな役割を果たしています。 ダムの完成後、この水辺周辺は環境保全と親水公園整備をはかるため「地域用水環境整備事業」が実施されてきました。平成5年度から進められてきたこの整備事業は、平成14年度に完成しました。
すでに、ダム周辺には1000本の桜が育成し、春の花見の季節には多くの花見客でにぎわっています。また、平成13年から4月上旬の日曜日、鋸南町商工会の主催により「おお花見」が開催され、参加者3000人(平成13年)という一大イベントも実施されてきました。
佐久間ダムよりさらに上流の山あいの里、鋸南町大崩地区は、「をくずれ水仙郷」として、毎年12月から2月の水仙の咲く季節には多くの観光客でにぎわいをみせています。
房総の自然に囲まれた環境の素晴らしさと充実した公園施設とあいまって、佐久間ダム周辺は格好のいこいの場、レクリエーションの場になっています。また、湖一周2.4kmを散策できるようになり、どなたでも安全に里山の魅力を存分に感じられるエリアになりました。
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